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子供のころ、時間は僕たちの前にどこまでも広がっているようだった。
これを長くて、遅い時という人もいるかも知れない。
8才のあの夏の日、時間は永遠のように感じていた。
僕はいつも急いでいて、時間が早くすぎればいいと思っていた。
早く大人になれば、人生はもっと楽しくなるって思っていたのかもしれない。

今、大人になってみると、時の流れは少し早くなった。
これが普通だっていう人もいるんだろう。
何かをしているうちに一日は終わってしまうし、毎日は同じスピードで過ぎていく。
一日がもっと長ければいいって思うこともある。
でも時間があったところでまた別の何かで埋められてしまうだろうし。
結局いくら時間があったところで、今と何も変わらないのに。

いずれ年をとったら、時はもっと早く進むようになるだろう。
毎日はぼんやりとしたまま過ぎていく。
過ぎた時間がどこへ行ってしまったのかもわからない。
昔を懐かしんでは、すべて帰ってこないものだと思い知る。
朝起きて一日を始めようとする頃には、もうその一日は終わろうとしている。

こういったことから得られる教訓はたぶん、
ありふれた表現でも、陳腐な言葉に聞こえても、一瞬一瞬を大切にすること。
僕らが子供の頃、時の流れは美しく見えたし、
大人になれば、時はなにより大切なものになるし、
年寄りと呼ばれる頃には、時は祝福されたものになるだろうから。


ボルトンさんもそう言っている。

今年も何とか生きられました。
感謝。
by kichikin | 2010-04-02 14:58


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